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静香は瞳を細めて、一階の奥、怪物になってしまった義父が篭城する部屋のふすまをみつめていた。
ごぅっ、ごぅっ・・・と音がする。
体内で発酵するお酒の、いやな、甘い匂い。
絶望が人間の姿をしている。
奥の怪物の部屋。
静香がやがて、歌うように節をつけてつぶやいた。
「葵。ぜったいみつからない人の殺し方、教えてあげようか」
用意するものはすりこぎと菜種油です、と静香は言った。
あたし、大西葵13歳は、人をふたり殺した・・・
あたしはもうだめ。ぜんぜんだめ。
少女の魂は殺人に向かない。誰か最初にそう教えてくれたらよかったのに。
だけどあの夏はたまたま、あたしの近くにいたのは、あいつだけだったから―。(文庫裏表紙より)
「用意するものはすりこぎと菜種油です」って、あんた・・・
目次からして面白そうだったから期待して読んだんだけど、思ったほど衝撃的ではなかったかな。
ミステリとか推理とかっていうよりは、やっぱり思春期モノだと思うんです。
主人公の葵は、幼馴染が別の彼女と付き合っていることについて自分でももやもやしているし、それを取り巻く周囲もこのへんの年代ならではの対応を見せてくれたりしているし。
そういう意味では乙一に近いんじゃないかな。
あと。内容が悪いとかいうんじゃないんだけど、文章がブツ切りになっているような気がしました。
なんていうのか、他の作家と比べても管理人にはわかりやすく説明できる言葉がないんだけど、大げさに言うなら、ケータイ小説みたい。
〜した。〜していた。〜だった。 とかそういうこと。
他の小説とか見ていてもそんな文章いっぱいあるんだけど、この本ではなんでか目についてしまいました。
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